発明は知的財産権

発明は知的財産権

⓵発明とはこの世にないものを全く新たな物を作り出すことを云う。どんなに些細なものでも新たに作り出せは発明をしたことになる。人類の有史以来生活のために種々の創意工夫をし、生活環境を改善している。人類の存在するところには必ず何らかの発明、発見があります。

②このような発明は中世までは知的創作物との認識は薄く、況してや発明が知的財産権などという概念は全くありませんでした。

発明は人類固有の知的産物

⓵発明は人間の生活の利便性を高めるため種々の日用は品が創意工夫により生まれた日用品等の知的産物である。知的産物は人間の生活を改善し、利便性を向上させてきた。また、人間は種々の民族が共存すも、時には諍いや闘争が繰り返されてきた。そのためこのような戦いの過程で種々武器も開発されてきた。つまり、人類の歴史にはその都度多くの発明、発見が繰り返され、進化してきました。

⓶生産の余剰品は互いに譲り合い、物々交換や売買が行われてきた。人間の生活には多様な食べ物は勿論のこと、多種多様な日用品が必要であり、製造販売されている。そこには種々の水産業、農産業の一次産業から、種々の手工業からなる二次産業まで多種多様な産業が生まれました。

③やがて各種の職業ができ、中には必要に応じて専門職化していった。やがて同一専門職(手工業者)同士が集まりし、相互扶助や互いの技術を研鑽した、所謂職人ギルドの結成である。職人ギルドでは徒弟制度による子弟教育、品質の安定化、保証、更には価格設定、そして最も重要な商品開発、発明を行った。同業組合として、当初は商人ギルドが結成されており、後に商人ギルドに対抗する職人ギルドが結成され、職人の地位を保った。

④職人によって生み出された発明品は、人にとって有用な物であり、人に資する知的資産である。当初の発明品は一般に物品として流通し、売買される。つまり、発明品自体は付加価値を有し、知的資産である財産権として流通し、売買されます。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        しかし、時代が進むと共に発明自体も変わり、現在に至っては、物品の発明以外に物品を製造する方法や物の使用方法のように単なる方法についてまで発明として取り扱われるようになってきた。このように発明の内容も時代と共に変容します。

発明は技術開発のバロメータ

⓵生活環境などの違いから地域格差、経済格差が生じる。商取引の盛んな地域では物流も盛んであり経済が発展する。 経済発展と共に商品開発も進み、様々な新商品が発明される。自ずと地域格が生まれ、技術力の劣る地域では経済発展を願い、その地域の領主は君主などが新規な技術を持った職人を招聘し、職人ギルドを越えて招聘職人に新規技術の開発発展を託することになります。

②職人ギルド制度が強固な地域ほど外国職人の招聘が難しく、逆に職人ギルド制度がそれほど強くない地域では外国職人を招聘しやすい。招聘された外国職人は、自身の保有する技術を招聘地域の経済力によって実現し、その地域の経済発展に尽力する。つまり、技術自体を移転するのではなく、職人を招聘し、その技術を実現させて経済発展を促す。このような手法は経済格差を補う手法として中世ヨーロッパでは常用された。発明、即、技能であり、技能は職人固有物のであり、発明自体の移転は考え難い状態であったと思われます。

③この当時のヨーロッパでは識字率御低く、発明を客観的に言葉で伝達することが難しかったためと推定されます。ヨーロッパではグーテンベルク15世紀半ばに印刷技術を発明し、文字が普及し始めて識字率が飛躍的に向上しました。それまでは教会中心にラテン語が用いられ、市民の言語、所謂俗語は文字として普及していなかった。従って、職人の技術やアイデアは文字化することができず、自ずと職人の技術を移転する場合には、職人自身が移住せざるを得なった。

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